映像クリエイターの期待に応える新たな選択肢が誕生しました。ニコンは、RED Digital Cinemaとの技術融合によって生まれた新シリーズ「Z CINEMA」から、フルサイズセンサー搭載の超小型シネマカメラ「ニコン ZR」を正式発表しました。

ニコンとREDのシナジーによって生まれた「Z CINEMA」シリーズより、フルサイズセンサー搭載カメラ「ニコン ZR」を発売 | ニュース | Nikon 企業情報
新時代のコンパクトシネマカメラ:キヤノン EOS C50 vs. ニコン ZR 徹底比較・分析。両社の決定的な違いと戦略
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REDのRAW「R3D NE」及び「シネマティック動画」モードを初搭載
映像業界で絶大な信頼を誇るREDのカラーサイエンスが、ニコンの最新技術と融合。ZRは、REDの高品質なRAW動画コーデック「R3D」をベースとした、新開発の動画記録ファイル形式「R3D NE」を搭載しています。これにより、REDのカメラと遜色ない美しい色味とトーンを表現でき、複数カメラでの撮影時でもスムーズなカラーマッチングが可能になりました。気軽にREDのシネマルックな映像を楽しみたいユーザーのために、ユーザー設定プリセット「シネマティック動画」モードを搭載しました。さらに、「Nikon Imaging Cloud」には、RED監修による9種類のシネマティックな「イメージングレシピ※2」も用意しており、様々な映像表現の可能性を拡げます
6K 59.94p、4K 119.88pの12bit RAW内部収録に対応し、広範なダイナミックレンジ(15+stops)を活かした、豊かな階調表現が可能です。ISO800とISO6400のデュアルネイティブISO感度により、暗所でもノイズを抑えたクリアな映像を撮影できます。
映像に革命をもたらす「32bitフロート録音」
ZRが持つ最大の特長の一つが、内蔵マイクと外部マイクの両方で世界で初めて32bitフロート録音に対応したことです。
通常、録音レベルは撮影前に厳密に設定する必要がありますが、32bitフロート録音ならその必要がありません。音割れの心配をせず、小さな囁き声から突然の大音量まで、自動で最適な音量で記録してくれます。これにより、映像制作の現場で最もシビアなタスクの一つだった「音声レベル調整」から解放され、より映像表現に集中できるようになります。
さらに、内蔵マイクにはNokia社の技術「OZO Audio」が採用されており、5種類の指向性モードを使い分けることで、クリアで立体的な音声を収録できます。

ニコンとREDのシナジーによって生まれた「Z CINEMA」シリーズより、フルサイズセンサー搭載カメラ「ニコン ZR」を発売 | ニュース | Nikon 企業情報
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コンパクトなボディに詰め込まれたプロ仕様の機能
株式会社ニコンイメージングジャパンは、映画制作やハイエンドのプロダクション、クリエイター市場に向けて高品質なソリューションを提供することを目的として、ニコンとグループ会社のRED Digital Cinema, Inc.の技術を融合したシネマ向けの製品シリーズ「Z CINEMA」から、シリーズ最小、フルサイズセンサー搭載カメラ「ニコン ZR」を発売する。
フルサイズセンサーを搭載した「ZR」は、REDのRAW動画収録コーデック「R3D」をベースとして、ニコンのカメラ専用に新開発した動画記録ファイル形式「R3D NE」を搭載。RED機のカラーサイエンスと露出基準を採用し、RED機と同等のカラーマッチを実現。
6K 59.94p、4K 119.88pの12bit RAWでの内部収録に対応。
ISO800とISO6400の2種類のベースISO感度を採用し、シーンに合わせた最適な設定を可能に。さらに15+stopsの広いダイナミックレンジを活かして、ハイライトからシャドウまでバランスの取れた高画質を実現。
内蔵マイクと外部マイクでの32bit float収録に世界で初めて対応。内蔵マイクではNokia社製OZO Audioの採用により、5種類の指向性モードの選択ができ、高音質な音声収録を実現。
優れた視認性を確保する4.0インチ大型モニターを採用しながら、「Z CINEMA」カメラシリーズ最軽量の約540gを達成。デジタルシネマ向けの色空間DCI-P3を100%カバーし鮮やかで正確な色を再現、さらに正確なピントを確認しやすく、明るい環境下でも見やすい307万ドットの高解像度と1000cd/m2の高輝度に対応。
AFは「EXPEED 7」の圧倒的な処理能力と、ディープラーニングを活用したAI技術によって、被写体をより的確に検出・追従し、シーンに合わせた最適な画像処理を可能に。
人物や動物、乗り物など9種類の被写体をカメラが自動で高精度に検出。フレーム長辺に対して約3%のサイズの小さな顔も捉えるため、遠くの人物も正確にピントを合わせることが可能。
外装全体で効率的に放熱できる設計を採用。USB給電時には連続撮影時間が125分(RED NE 6K/59.94p)と長回しにも対応。
ニコン初※、デジタルアクセサリーシューを搭載。アクセサリーと双方向での通信ができ、タリーランプやマイクのLED制御など新しいアクセサリーの使用が可能に。ニコンとREDのシナジーによって生まれた「Z CINEMA」シリーズより、フルサイズセンサー搭載カメラ「ニコン ZR」を発売 | ニュース | Nikon 企業情報
とのことです。ニコンZRは、プロの現場から個人のクリエイターまで、幅広いユーザーに新たな映像体験を提供します。
静止画撮影において、「ニコン Z6III」と同等の高度な機能に加えて、星景撮影用のプリセットなど新機能も搭載
発売概要
商品名 | ニコンデジタルカメラ「ZR」 |
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価格 | オープンプライス |
発売時期 | 2025年10月24日 |
日本での予約販売受付は、9月18日10時より開始します。
ZRは店頭予想価格が30万円を切っているので楽しみですね。